パプアニューギニアの物価は高い？費用や予算、日本との比較も

＼パプアニューギニアの人気ホテルをチェック!／
詳しくは下の「ホテルをみる」をクリック!

パプアニューギニアの最新物価情報！日本より「高い」のはナゼ？

まず知っておくべきことは、パプアニューギニアの「物価」と「旅行費用」は別モノだということです。

ローカルの人々が利用する市場の野菜や安食堂（カイバー）は、日本と比べても安い場合があります 1。

では、なぜ旅行費用が「1日100ドル（約15,000円）は最低でも必要」と言われ、「1流の価格で3流のサービス」とまで言われてしまうのでしょうか？

パプアニューギニアの旅行費用が高くなる3つの理由

「安全」にお金がかかるから

海外旅行初心者が最も重視すべき「安全」。パプアニューギニアの首都ポートモレスビーなどの都市部では、安全上の懸念が残ります 5。そのため、旅行者は必ず警備員が常駐し、高い塀で囲われた「安全な」中級〜高級ホテルに宿泊する必要があります。これが1泊1万円以上となり、滞在費を押し上げます。

「国内の移動」がほぼ飛行機だから

パプアニューギニアは地形が険しく、国内の道路網が未発達です。例えば、首都ポートモレスビーと第2の都市ラエや、観光地のゴロカ、マウントハーゲンとの間には道路がありません 3。そのため、都市間の移動は国内線の飛行機が必須となり、この航空券代が旅費を直撃します 10。

「観光」は基本的にガイド付きツアーだから

治安上の理由とインフラの未整備から、個人でふらっと観光地を訪れるのは困難です。ココダ・トレッキングや有名なお祭り（ゴロカ・ショーなど）への参加、ダイビングなど、ほとんどの観光はガイド付きのパッケージツアーを利用することになり、これが高額になります。

旅行情報サイトによってはパプアニューギニアの物価を「中程度」と評価するものもありますが、それはローカル基準での話。海外旅行初心者の皆さんが安全に旅するために必要な「ホテル代」「国内移動費」「ツアー代」は、欧米並みかそれ以上に高額になるため、旅行全体の予算は「高い」と考えるのが正解です。

パプアニューギニアの物価比較表（日本との比較）

旅行者が実際に利用する商品やサービスを中心に、日本（東京）の価格と比較しました。これを見れば、「何が安く、何が高いのか」が一目瞭然です！

(※レート：1キナ（PGK）＝約40円で計算)

物価の詳細：食費・交通費・観光費はいくら？

物価比較表で〈パプアニューギニア〉の「価格の二重構造」が見えてきたと思います。ここでは、旅行者が実際に直面する「食費」「交通費」「宿泊費」など、必須項目の詳細を解説します！

食費の物価情報：ローカルフードは安いが、安全な食事は高い！

パプアニューギニアの食費は、どこで食べるかによって天国と地獄ほどの差があります！

ローカルな食堂「カイバー（Kai Bar）」

現地の人々が利用するカイバー（安食堂）では、カレーやチキン、ご飯のセットが約5ドル（約750円）や、10キナ（約400円）程度で食べられます。これは非常に安いです。

観光客向けの安全なレストラン（ホテル内）

一方、海外旅行初心者が安全に食事できる場所は、主に警備の整ったホテル内のレストランになります。

• ザ・スタンレー・ホテル (The Stanley Hotel) の「Green Haus」：ビュッフェが K76〜K107（約3,040円〜4,280円）、パスタが K48〜K62（約1,920円〜2,480円）、メインディッシュが K45〜K98（約1,800円〜3,920円）。
• エラ・ビーチ・ホテル (Ela Beach Hotel) の「Salt Restaurant」：前菜が K20〜K36（約800円〜1,440円）、メインが K45〜K60（約1,800円〜2,400円）。
  これらは東京のレストランと同等か、それ以上に高いと言えます。

飲み物・お酒の相場

• ミネラルウォーター (500ml): 約2.7〜9.2キナ（約108円〜368円）。スーパーとホテルで価格差が大きいです。
• カフェのコーヒー: K7〜K15（約280円〜600円）。ショッピングモールや空港内の相場です。
• SPラガー (現地ビール): 6缶パックで K34〜K44.50（約1,360円〜1,780円）。ビールは比較的安価に楽しめます！

食費を賢く節約したい場合、路上でカイバーを探すのは治安の面から推奨できません 6。安全な大型ショッピングモール（ポートモレスビーの Vision City Mega Mall など）6 のフードコートを利用するのが、安全と安さ（ローカル価格）を両立できるベストな選択肢です！

交通費・移動の費用の物価情報：旅費が高くなる最大の理由！

ここが〈パプアニューギニア〉旅行で最もお金がかかり、注意が必要なポイントです！

国内線フライト（必須）

前述の通り、主要都市間（ポートモレスビー、ゴロカ、ラバウル等）の移動は国内線が必須です 3。

• ポートモレスビー(POM) ⇔ ゴロカ(GKA) の片道：約320キナ（約12,800円）〜 10
• ポートモレスビー(POM) ⇔ ラバウル(RAB)：路線にもよりますが、往復で数万円の費用を見積もる必要があります。
  この費用が旅行全体の予算を大きく押し上げます。〈パプアニューギニア〉旅行の費用を考える際、航空券は国際線だけでなく国内線もセットで考える必要があります。

タクシー（交渉必須）

都市部の移動はタクシーが選択肢になりますが、旅行者には使いにくい面があります。

• 料金: ICCC（消費者・競争委員会）による料金規定はありますが、ほとんどのタクシーがメーターを使わず、規制料金を無視しています 22。
• 相場: 空港から市内のホテルまでは約80キナ（約3,200円）が目安です 23。乗車前に必ず、ホテルのスタッフなどに相場を確認し、運転手と明確に料金交渉をしてから乗車してください。

PMV（Public Motor Vehicle / 現地バス）

PMVは現地の人々の足で、運賃は K1.30〜K1.60（約52円〜64円）と激安です 28。
しかし、米国務省やパプアニューギニア観光局は、強盗や性的暴行のリスクがあるとして、旅行者にPMVの利用を避けるよう勧告しています 30。特に女性の一人利用は絶対に避けるべきです 31。
海外旅行初心者は、安全を最優先し、PMVの利用は避けてください。

鉄道（存在しない）

必須項目である「鉄道」ですが、〈パプアニューギニア〉には過去に鉱山などで使われた小規模な線路跡はありますが、旅行者が利用できる旅客鉄道は存在しません 25。移動は空路か車（安全な手配車）のみです。

安全な移動手段（ホテルの空港送迎 23 や事前手配のチャーター車）を確保することが、結果として最も賢明な選択となります。

ホテル・宿泊費の相場：安全を買うための必要経費

パプアニューギニアでは、「ホテル代＝安全代」です。東南アジアにあるような1泊数千円の安宿（ゲストハウス）は、旅行者向けの安全な形ではほぼ存在しないと考えてください。

• 安全なホテルの定義: 高い塀、24時間体制の警備員、安全なレストラン、空港送迎サービスが揃っていること。
• 「予算」レベルの相場: 安全が確保された「バジェット（格安）」ホテルでも、1泊 80〜100ドル（約12,000円〜15,000円）が相場です。

中級〜高級ホテルの相場（ポートモレスビー）

• エラ・ビーチ・ホテル (Ela Beach Hotel): 1泊 82ドル（約12,300円）〜
• ザ・スタンレー・ホテル (The Stanley Hotel): 1泊 105ドル（約15,750円）〜
• ヒルトン・ポートモレスビー (Hilton Port Moresby): 1泊 110ドル（約16,500円）〜

地方都市の相場

• ゴロカ (Goroka): 1泊 72ドル〜149ドル（約10,800円〜22,350円）程度。
• ラエ (Lae): 1泊 98ドル〜123ドル（約14,700円〜18,450円）程度。

宿泊費は旅費の大部分を占めますが、ここは絶対に節約してはいけないポイントです。

＼パプアニューギニアのおトクなホテルを予約！／
1泊2万円台で泊まれる！
詳しくは「ホテルをみる」をクリックしてくださいね。

観光・オプショナルツアーの費用：秘境体験の価格

パプアニューギニアでの「観光」は、入場券を買って入るものではなく、**専門のガイドと移動手段がセットになった「ツアー」に参加するのが基本です。そのため費用は高額になります。

ココダ・トレッキング (Kokoda Trail)

第二次世界大戦の激戦地を巡る有名なトレッキングルート。11日間のツアーで 3,174〜4,495オーストラリアドル（約31万4,000円〜44万5,000円） が相場です。

ゴロカ・ショー (Goroka Show)

毎年9月に開催される国内最大級の部族の祭典。このショーの観覧を含むツアーパッケージ（宿泊・ガイド・移動込み）は、4日間のバジェットツアーで 1,450ドル（約21万7,500円） から。

スキューバダイビング

世界有数のダイビングスポットでもあります。マダン (Madang) での5泊8ダイブのパッケージが 1,240ドル（約18万6,000円） 程度（宿泊・食事・ダイビング代込み）。

これらの高額なツアー料金には、ガイド料、安全確保、辺鄙な場所への移動費、宿泊費、食事代、部族への入場料（モデル料）などがすべて含まれています。個人で安全にこれらを手配するのは非現実的なため、予算を組む際は、これらの「体験料」を丸ごと組み込む必要があります。

その他気になる物価（SIMカード、お土産など）

SIMカード・通信費

通信費は比較的安いです。空港（ポートモレスビー国際空港）に到着したら、Digicel (デジセル) や bmobileのカウンターで購入できます。

• Digicel 7日間データプラン: K15〜K25（約600円〜1,000円）のプランがあります。
  bmobileは無料SIMを配布していることもあります 48。eSIMも選択肢になります。

お土産（ビルムバッグ）

パプアニューギニアの代表的なお土産である手編みのバッグ「ビルム (Bilum)」。市場などで購入できます。

• 相場: 小さなものやシンプルなデザインなら K75（約3,000円）程度から、手の込んだ大きなものだと K225（約9,000円）以上するものも。

映画鑑賞

ポートモレスビーのショッピングモール「Paradise Cinemas」での映画鑑賞料金は、一般が11キナ（約440円）51。これは日本（約2,000円）と比べて非常に安いです。

パプアニューギニアの通貨と為替レート

パプアニューギニアの旅行準備で知っておきたい、お金の基本情報です！

通貨単位

パプアニューギニアの通貨は キナ (Kina) です。通貨コードは PGK。
補助単位として トエア (Toea) があり、100トエア＝1キナです。

為替レート (2025年11月現在)

1キナ（PGK） ≒ 40円
1米ドル（USD） ≒ 3.8キナ（PGK）
※レートは日々変動するため、最新の情報を確認してください。

両替はどこでする？

日本円からキナへの両替は、日本の空港では難しい場合が多いため、現地（ポートモレスビー国際空港）の両替所で行うのが基本です 47。米ドルやオーストラリアドルからの両替が最もスムーズです。

ATMは使える？ 危険？

ポートモレスビーやラエなど主要都市の大手銀行（BSP, ANZ, Kina Bankなど）や、警備員のいるショッピングモール、高級ホテル内のATMは利用可能です。
ただし、路上にある独立したATMや、夜間の利用は絶対に避けてください。ATM利用者を狙った犯罪が報告されています。現金を引き出す際は、必ず日中、安全な場所で行いましょう。

クレジットカードの利用

高級ホテル、航空会社、大規模なスーパーマーケットではクレジットカードが利用できます。しかし、ローカルな市場、カイバー、タクシー、地方のゲストハウスでは現金（キナ）が必須です。
安全な場所でのカード利用と、日々の支払いのための現金をバランスよく用意しましょう。

結局、パプアニューギニア旅行の費用はいくら？期間別・費用相場

「結局、総額でいくら持っていけばいいの？」という疑問にお答えします！

ここでは、パプアニューギニア旅行にかかる費用を「4泊5日（1都市集中型）」と「6泊7日（2都市周遊型）」の2パターンでシミュレーションしました。

※航空券代はオフシーズン（例：10月）の目安です。燃油サーチャージや時期により大きく変動します。

※現地費用は、安全なホテルやツアーを利用する前提の「現実的な」金額です 17。

4泊5日（1都市集中型）の旅行費用相場

ポートモレスビーに滞在し、近郊のネイチャーパークや博物館、市場（ガイド同行推奨）を楽しむプランです。国内線移動がないため、費用は比較的抑えられます。

6泊7日（2都市周遊型）の旅行費用相場

ポートモレスビー（2泊）に加え、国内線でゴロカ（4泊）へ飛び、ハイランド地方の文化や自然に触れるプランです。

パプアニューギニア旅行は、現地での節約（食費など）が全体に与える影響は小さく、むしろ「どの体験（ツアー）にお金を使い、どのレベルの安全（ホテル）を確保するか」という事前の計画が予算のほぼ全てを決定します。

＼パプアニューギニアのおトクなホテルを予約！／
1泊2万円台で泊まれる！
詳しくは「ホテルをみる」をクリックしてくださいね。

パプアニューギニア旅行の費用を賢く節約するコツ

「費用が高いのはわかったけど、少しでも安く、賢く旅行したい！」

そんなあなたのために、安全を絶対に犠牲にしない〈パプアニューギニア〉ならではの節約術を伝授します！

【最重要】個人手配より「パッケージツアー」を検討する

これは他の国とは逆のアドバイスかもしれません。

個人で「高額な国内線航空券」＋「高額な安全なホテル」＋「高額な現地ガイド」をバラバラに手配すると、合計金額が非常に高くなります。

旅行会社が提供するパッケージツアーは、これらの安全な移動手段や宿泊先、ガイドをまとめて仕入れているため、個人で手配するより総額が安くなるケースが多いです。

特に、ゴロカ・ショーやココダ・トレッキング 12 など、特定の目的がある場合は、ツアー利用が必須かつ最も効率的です。

国内線・国際線フライトは「超」早期に予約する

旅行費用に占める割合が最も大きいのが航空券代です。

〈パプアニューギニア〉へのフライトは便数も限られているため、直前になると価格が高騰します。旅行を決めたら、できるだけ早く（できれば半年前）航空券を確保することが、最大の節約につながります。

食費は「安全な場所」で「ローカルフード」をねらう

毎日ホテルの高級レストランでは食費がいくらあっても足りません。

かといって、治安の不安がある路上で「カイバー（安食堂）」を探すのは初心者にはハードルが高いです。

そこでおすすめなのが、ポートモレスビーの「Vision City Mega Mall」などの大型ショッピングモールのフードコートです。

警備員がいて安全な環境でありながら、ローカルなカイバーやカフェが出店しており、1食 K15〜K25（約600円〜1,000円）程度で食事を済ませることができ、食費を大きく節約できます。

PMV（ローカルバス）は使わず、安全な交通手段を確保する

一部のガイドブックやネット情報では、節約のために「PMV（ローカルバス）を使おう」と書かれていることがありますが、これは海外旅行初心者には絶対に推奨しません。

数十円を節約するために、強盗やそれ以上の犯罪に巻き込まれるリスクを負うのは割に合いません。

交通費は「安全コスト」と割り切り、必ずホテルに空港送迎 23 を依頼するか、信頼できるガイド付きの車を手配しましょう。

現金（キナ）は「日中」に「銀行のATM」で引き出す

両替やATMの手数料を気にするあまり、危険な場所で現金を引き出すのは本末転倒です。

ATMは必ず日中の明るい時間に、ショッピングモール内や大手銀行（BSP、ANZなど）の支店内にあるものを利用してください。路上にポツンとあるATMは、強盗のターゲットになる可能性があるためさけましょう。

パプアニューギニア旅行は「安全」への投資！

パプアニューギニアの物価と旅行費用について、徹底的に解説しました。

結論として、パプアニューギニア旅行は、安全・移動インフラへのコストが必要なため、他のアジア諸国と比べて「高い」です。

しかし、その予算をかけることで、他の国では決して見ることのできない圧倒的な大自然、800以上の部族が織りなすディープな文化、そして世界トップクラスのダイビングスポットといった、「一生モノの体験」があなたを待っています。

この記事で紹介した物価の相場や「安全な節約のコツ」を参考に、しっかり予算を組んで、唯一無二の冒険に出かけてみませんか？

※本記事は情報整理、ライティング補助、誤字チェックなどでAIを活用しています。構成と最終的な確認はNEWT編集部が行っています。

cover photo by Pixabay