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日本三大奇祭とは?有力な祭りからその他の候補まで徹底解説!

この記事では日本三大奇祭を特集します。ユニークなものが多い日本でもとくに三大奇祭とよくいわれる秋田、長野、山梨の祭りについて詳しく解説。またその他に候補に挙がることが多い全国のおもしろい祭りもまとめて紹介します!

ライター
Satoshi Nakamura
日本と世界を旅する釣り大好きアウトドア系ライター。テレビのリサーチ&構成作家として鍛えたスキルを活かして、旅先の歴史やみどころ、おいしいものを徹底調査してから訪れるのがモットー。これまでにアメリカのルート66走破とグランドサークルドライブ旅(2周)、日本の47都道府県ドライブ旅を達成し、現在は47都道府県での釣果達成にも挑戦中!
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この記事では日本三大奇祭を特集します。ユニークなものが多い日本でもとくに三大奇祭とよくいわれる秋田、長野、山梨の祭りについて詳しく解説。またその他に候補に挙がることが多い、全国のおもしろい祭りもまとめて紹介します!

Contents

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日本三大奇祭とは?

By Sakaori (talk) - Own work, CC BY-SA 3.0

奇祭とは、ユニークな風習を持った祭りのこと。そのなかでもとくに有名なものが日本三大奇祭と呼ばれています。

この日本三大〇〇のなかには、ある書物に書かれたり協会が定めたりして確定しているものがある一方、なんとなく世間で認知されているものも多く、日本三大奇祭もそのひとつです。

そしてなんとなく広まっている日本三大〇〇の中には、日本三大そば(わんこそば・戸隠そば・出雲そば)のようにほぼ3つが確定しているものもあれば、異説があるものも多くあります。では日本三大奇祭はどうかというと、とくに異説が多いもののひとつなのです。

日本三大奇祭の候補は数十もある?

日本三大奇祭について調べると、膨大な数のお祭りが出てきます。その多くは自称・日本三大奇祭。有名な2つに地元の祭りを加えて、日本三大奇祭のひとつと称しています。

ただしとくに定説がないだけに、どれが日本三大奇祭でも間違いではないのがおもしろいところ。実際にユニークなお祭りが多いので、どれが三大といわれても納得できてしまいます。日本で三大奇祭を名乗るお祭りは数十はあるそう。自分だけの日本三大奇祭を決めるのも楽しそうです。

もっともよく名前が挙がる3つは?

そんなたくさんの候補のなかでもっともよく名前が挙がるのは、以下の3つです。

  • なまはげ柴灯祭(秋田県)
  • 吉田の火祭り(山梨県)
  • 御柱祭(長野県)

そしてもうひとつ、同じくらい名前が挙がっていたのがこちら。

  • 黒石寺の蘇民祭(岩手県)

しかし黒石寺の蘇民祭は後継者不足のため、令和7年から開催されないことになってしまいました。そこでこの記事では、上記の3つの祭りを中心に、そのほかの日本三大奇祭候補も合わせて紹介していきます。

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なまはげ柴灯祭(秋田県)

photo by PIXTA

なまはげ柴灯祭(せどまつり)は、男鹿のなまはげが見られる祭りです。真山神社の正月の神事である柴灯祭と、伝統的な風習であるなまはげを組み合わせた、勇壮な冬祭りとなっています。

横手かまくら、弘前城雪燈籠まつり、八戸えんぶり、いわて雪まつりとともに東北の冬を彩る『みちのく五大雪まつり』のひとつにもなっています。

なまはげ柴灯祭の歴史

なまはげと柴灯祭はどちらも長い伝統を持つ祭りと風習ですが、なまはげ柴灯祭として組み合わされたのは昭和39年のことです。その理由はなまはげを一般の人にも楽しんでもらうため。男鹿のなまはげは日本を代表するユニークな風習として知られていましたが、各家庭をめぐる神事で一般に公開されていないため、ほとんどの人は見ることできませんでした。

そこで男鹿の冬を代表する祭りとして企画されたのが、なまはげ柴灯祭。こうして真山神社の柴灯火のもとで、なまはげが乱舞する祭りがはじまりました。

本来のなまはげ

本来の男鹿のなまはげは、大晦日の晩にそれぞれの集落の青年たちがなまはげに扮し『泣く子はいねがー』『親の言うこど聞がね子はいねがー』などと叫びながら地域の家をめぐる風習。なまはげは無病息災や山の幸海の幸をもたらしてくれる来訪神で、同時に怠け心を戒めてくれる存在です。

なまはげ柴灯祭の行事内容

なまはげ柴灯祭は、真山神社境内を舞台に、柴灯火の幻想的な明りのもとで行われます。

鎮釜祭・湯の舞

湯の舞は、男鹿地方に伝わる神楽を奉納するもの。鎮釜祭では大釜に湯を沸かし、神官がわらボウキで湯をかき回します。これは湯立て神事と呼ばれるもの。海の波や荒れを鎮めるといわれています。

なまはげの登場

なまはげの登場でまず行われるのは、なまはげ入魂。なまはげの面を身につける儀式で、若者たちがなまはげになります。続いて行われるのは、なまはげ行事再現。男鹿地方で大晦日に行われる民俗行事を再現するもので、なまはげが声を上げながら家を訪れる様子を見ることができます。

なまはげ踊りとなまはげ太鼓

なまはげ踊りは昭和36年に作られた踊り。当時の宴会などで大人気の催しだったそうです。なまはげ太鼓は昭和40年代ごろに、男鹿温泉郷でなまはげと和太鼓の演奏を組み合わせた芸能として考案されたもの。なまはげに扮した名人たちの見事な演奏が楽しめます。

なまはげ下山・献餅

なまはげ下山は、松明をかざしたなまはげが雪山の闇の中から観客のもとに降りたって境内を練り歩く、祭りのクライマックスです。続く献餅(けんぺい)は柴灯祭を再現した神事。神に捧げる餅を神の使者であるなまはげに渡す儀式です。餅を手にしたなまはげは神の元へ帰っていきます。

里のなまはげ乱入

祭りの最後は男鹿市内各地区の特色あるなまはげが乱入。大迫力のなまはげを体感できます。

なまはげ柴灯祭は日本三大奇祭に数えられる祭りのなかでは、もっとも観光客向けにアレンジされているのが特徴。なかなか目にすることができない伝統の風習を目の当たりにしながら、エンターテイメントとしても楽しめるのがうれしいポイントです。

なまはげ柴灯まつりの基本情報

住所

秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢

電話

0185-24-9220(なまはげ柴灯まつり実行委員会・男鹿市観光課内)

開催期間

毎年2月第2金、土、日曜

事前入場申込制(各日上限2,000人)

開催時間

18:00~20:30

アクセス

JR男鹿駅からなまはげシャトルで約25分

昭和男鹿半島I.Cから車で40分

料金

入場協賛金 1,000円

中学生以下無料

公式サイト

https://oganavi.com/sedo/

 

なまはげ館と男鹿真山伝承館

なまはげ習俗を体感できる楽しい資料館

By Kumpei Shiraishi - Own work, CC BY 4.0

なまはげ館は、なかなか目にすることができないなまはげをテーマにした資料館。同時に男鹿地方の興味深い歴史や風土も知ることができます。

みどころは、男鹿市内各地で実際に使われていた150枚以上のなまはげ面。大迫力なのはもちろん、地域によって異なる個性豊かな造形も見逃せません。またタイミングが合えば、日本で唯一のなまはげ面職人の製作実演が見られるかもしれません。

なまはげ伝承ホールでは、男鹿の大晦日のなまはげ風習を紹介する短編映画『なまはげの一夜』も上映。こちらも見逃せませんよ。

デジタルなまはげ変身コーナーも人気

ARを活用しているデジタルなまはげ変身コーナーも人気です。館内で専用のアプリをダウンロードすれば、自分のスマホでなまはげに変身できるというコーナー。お面や持ち物のアレンジもできるので、時間を忘れて楽しめますよ。

なまはげ行事の再現も必見!

なまはげ柴灯祭の開催期間以外でも楽しめるのが、なまはげ館に隣接する男鹿真山伝承館です。ここは男鹿地方の典型的な曲家民家を活用した資料館となっています。こちらでは、真山地区で行われている大晦日のなまはげ行事の再現を見ることができますよ。

なまはげ館・男鹿真山伝承館の基本情報

住所

秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢

電話

0185-22-5050

営業時間

【なまはげ館】

8:30~17:00

【男鹿真山伝承館】

4~11月(毎日開講)
9:00、9:30、10:00、10:30、11:00、11:30、13:30、14:00、14:30、15:00、15:30、16:00、16:30

12~3月(毎日開講)
9:30、10:30、11:30、13:30、14:30、15:30

休業日

なし

アクセス

JR男鹿駅よりタクシー・なまはげシャトルで約20分

昭和男鹿半島I.Cから車で40分

料金

【なまはげ館】大人 660円、小中高生330円

【なまはげ館、男鹿真山伝承館共通】大人 1,100円、小中高生 660円

公式サイト

https://namahage.co.jp/namahagekan/

 

吉田の火祭り(山梨県)

By 江戸村のとくぞう - Own work, CC BY-SA 4.0

吉田の火祭りは、毎年8月26日、26日に行われる奇祭。富士山の噴火を鎮める祭りで、通りを焼き尽くすような大松明の荒々しい炎がみどころです。

富士山を祀る神社の火祭り

吉田の火祭りは、北口本宮冨士浅間神社とその摂社である諏訪神社の鎮火祭。少なくとも室町時代の元亀年間には神輿の渡御が行われ、江戸時代には松明を燃やす祭りが行われていたと伝わっています。

本来は富士山の噴火を鎮める祭りですが、今では富士山の夏山シーズンの終わりを告げる風物詩としても有名です。

火祭りだけじゃない行事内容

By Sakaori (talk) - Own work, CC BY-SA 3.0

吉田の火祭りといえば、1日目の夕刻に点灯される大松明が有名。しかし実はそれだけの祭りではありません。

初日である8月26日の午後には、北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社でそれぞれ神事が催され、2基の神輿が上吉田地区を練り歩きます。また初日夜の大松明は実は宵祭りで、本祭は二日目の8月27日。2基の神輿が渡御すると氏子たちはすすきの玉串を持って従い、高天原をまわるのが祭りの中心行事です。

神輿の形にも注目!

実はお神輿のうちのひとつは富士山型のユニークなもの。さらにこの富士山型のお神輿は、練り歩いている途中で3回地面に打ち付ける場面があります。打ち付ける場所は御旅所の前。火祭りの日となる26日は上吉田コミュニティセンターで行われるので、ぜひ見学してください。

迫力の大松明は一度は見るべき!

吉田の火祭りのみどころとなる大松明は、高さ約3m、直径90cmもある筍型。大量の木を結い上げたもので、金鳥居がある御師町の表通りを中心に約80本も並びます。さらに裏通りの個人宅や富士山中の山小屋など富士みちに沿った家の前には井桁に組んだ松明を設置。8月26日の夜に一斉に燃やされます。

このときの町の様子は、『火の海』と表現されるほど。とにかく熱く、家々の屋根にも火の粉が降りかかります。ところがこれまでに一度も火事は起こっていないんだとか。

消し炭が火防のまじないに

この吉田の火祭りでは、松明の消し炭(オキ)を火防のまじないとして拾う風習があります。炭は袋に入れて玄関に置くか軒先につるすと火事を防いでくれるそう。また安産、子授や無病息災のお守りにもなると信じられています。

吉田の火祭りの基本情報

住所

山梨県富士吉田市上吉田諏訪

電話

0555-21-1000(ふじよしだ観光振興サービス)

開催期間

毎年8月26日、27日

開催時間

神事は各日午後から

松明点火 26日 18:30〜22:00

アクセス

富士急行 富士山駅から徒歩5分

中央道 河口湖ICから車で約10分

料金

見学無料

公式サイト

https://www.sengenjinja.jp/himatsuri/index.html

 

ふじさんミュージアムパーク

富士山の自然と富士山信仰について学べる資料館

富士吉田市のふじさんミュージアムパークは、富士山の自然と文化を学べる資料館。富士山信仰に関する資料の展示や富士山と共に歩んできた富士吉田市の歴史などを紹介しています。

お祭り好きなら見逃せないのが、吉田の火祭りのコーナー。富士山型の神輿や大松明の実物を展示し、火祭りの歴史も紹介しています。吉田の火祭りは実際に燃えているところを見るのがおすすめですが、ここでも吉田の火祭りの魅力の一端を知ることができますよ。

ふじさんミュージアムパークの基本情報

住所

山梨県富士吉田市上吉田東7-27-1

電話

0555-24-2411

営業時間

9:30〜17:00(最終入館 16:30)

休業日

火曜(祝日を除く)、年末年始(12/28‐1/3)

7月、8月は無休

アクセス

富士急行富士山駅からバスに乗り、サンパークふじ前バス停で下車、徒歩約1分

中央自動車道 河口湖ICから車で約10分

富士吉田西桂スマートICから車で約15分

料金

大人 400円、小中高生 200円

公式サイト

https://www.fy-museum.jp/

 

御柱祭(長野県)

By Si-take. at Japanese Wikipedia, CC BY-SA 3.0

御柱祭は、人を乗せた巨大な丸太が坂を滑り落ちる祭りとしておなじみ。日本一危険な祭りのイメージがありますが、正式名称は『式年造営御柱大祭』といい、宝殿の造営(建て替え)と新しい御神木のお迎えを行う長野県の諏訪大社で最大の神事です。

諏訪大社とは

諏訪大社は全国の諏訪神社の総本社。日本全国でもとくに歴史ある神社のひとつとして知られ、いわゆる本殿がない昔ながらの信仰の形を残しているのも特徴です。諏訪湖の周辺に上社と下社があり、さらに上社には本宮と前宮、下社には秋宮と春宮があります。

上社は山、下社秋宮はイチイの木、下社春宮は杉の木を御神体としています。そしてこの2社4宮が御神木として立てるのが、御柱。樅の巨木をそれぞれ4本ずつ、7年目ごとの寅と申の年に曳き建てて、新しい神様とします。

御柱祭は諏訪大社のもっとも重要な神事

御柱祭は、宝殿の造り替え、そして御柱を選び、山から曳き、境内に建てる一連の神事を指します。坂道の上から木を落とす『木落し』が御柱祭のように思われがちですが、これは祭りのごく一部です。

7年に一度執り行われる御柱祭で運ぶのは、直径約1m、長さ約17m、重さ約10トンにもなる樅の巨木。その歴史は桓武天皇の時代の9世紀までさかのぼると伝えられています。

御柱祭の流れ(伐採まで)

現在では20万人以上の氏子や観光客が集まる御柱祭。一連の行事は上社と下社で開催時期や見せ所が異なりが、主な流れは同じです。

仮見立て

諏訪大社の社有林や国有林から御柱となる大木を見立てます。下社では御柱祭の三年前に実施。上社では御柱祭の二年前に行います。

本見立て

御柱となる大木を正式に決めます。下社では御柱祭の二年前に実施。上社では御柱祭の一年前に行います。

上社抽籤式

御柱祭の年の2月15日に、抽籤で上社御柱の曳行担当地区を決めます。下社の担当地区はあらかじめ決められているため実施しません。

伐採

斧やのこぎりなどを使い、木やり唄を歌いながら人力で巨木を切り倒します。下社では御柱祭の一年前に実施。上社では御柱祭の年の3月に行います。

御柱祭の流れ(山出し)

4月上旬に、人力で御柱を山から里へ運び出します。揃いの法被・腹掛け姿の氏子たちが集合。出発の神事のあと、木遣り衆の声を合図にして3日間の山出しがはじまります。

穴山の大曲り(上社)

御柱の曳行コースは昔から決まっていて、新しい道ができても御柱街道という狭く曲がりくねった道を必ず通ります。そのなかでも上社の難所とされるのが穴山の大曲りというスポット。

狭い道を直角に曲がるため、うまく引かないと民家の垣根や軒、電柱を壊すことになります。壊した物件は曳行を担当した地区が全額補償するそう。

萩倉の大曲り(下社)

上社とはコースが異なる下社の難所は、萩倉の大曲りです。全体が見えない大きなカーブで、氏子の曳き子や元綱、てこ衆、追いかけ綱などの腕の見せどころ。大勢の人たちが息を合わせて駆け抜けていきます。

木落とし(上社・下社)

御柱祭の最大の見どころが木落し。この木落しをする坂ですが、とくに下社は、最大傾斜35度の急斜面が約100mも続きます。この坂を御柱に氏子が跨って滑り下りる、もっとも危険な行程。氏子たちは命懸けで御柱にしがみつき、御柱の先端を守ることで勇気を示します。

宮川の川越し(上社)

山出しの最後の難所は宮川の川越し。氏子たちは10度以下の雪解け水に浸かりながら御柱を対岸まで運びます。これは雪解けの水で御柱を浄めるという意味もある行事です。

御柱祭の流れ(里曳き)

山出しから約1か月後の5月に行われるのが里曳き。御柱はゆっくり4カ所の社へ向かいます。道中では騎馬行列や花笠踊り、長持ち行列などの伝統芸能が披露されつつ、御柱は各社の境内に到着。柱の先端を三角錐に切り落とす冠落しを行い、御神木として社殿の四隅に曳き建てられて神となります。

宝殿遷座祭

御柱年ごとに御宝殿は交互に建て替えられ、御霊代は新しい宝殿に移されます。下社では里曳きの前夜に実施。上社では6月15日に行われます。

御柱祭の基本情報

住所

木落坂(下社)

長野県諏訪郡下諏訪町町屋敷2111

電話

0266-58-1123(諏訪地方観光連盟 御柱祭観光情報センター)

開催期間

七年目毎の寅年と申年

次回は2028年春

アクセス

上社本宮 JR茅野駅から徒歩約45分

上社前宮 JR茅野駅から徒歩40分

下社春宮 JR下諏訪駅から徒歩約20分

下社秋宮 JR下諏訪駅から徒歩約15分

料金

一部観覧席のみ有料

公式サイト

https://onbashira.jp/

 

おんばしら館よいさ

御柱祭にかける情熱を感じる資料館

photo by PIXTA

おんばしら館よいさは、春宮から徒歩3分のところにある施設。御柱祭の魅力を映像や展示で知ることができる施設です。御柱の大きさを体感できる模擬御柱や、曳行路を示したジオラマ、長持ちや騎馬行列の道具などを展示。なかでも人気は木落体験装置で、恐怖の木落しを模擬体験できます。

御柱祭は7年に1度しか見ることはできないので、諏訪大社の参拝帰りに寄ってみるのもおすすめですよ。

おんばしら館よいさの基本情報

住所

長野県諏訪郡下諏訪町168-1

電話

0266-26-0413

営業時間

9:00~17:00

※年末年始と冬期は閉館時間が異なる場合あり

休業日

なし

※臨時休館・時短営業の場合あり

アクセス

JR中央本線下諏訪駅から徒歩約20分

料金

大人 300円、子ども(小・中学生)200円

公式サイト

https://www.town.shimosuwa.lg.jp/www/contents/1475302926742/index.html

 

日本三大奇祭のその他の候補

数十も候補があるといわれる日本三大奇祭。これが三大奇祭だといわれているユニークな祭りはほかにもたくさんあります。ここではその中から一部を紹介しましょう。

悪態まつり(茨城県)

天狗に悪態をつき続ける祭り

By 七巫こ - Own work, CC0

悪態祭りは、茨城県笠間市の飯綱神社(愛宕神社奥社)で行われる祭り。飯綱神社がある愛宕山には13の天狗が住みつき、妖魔や疫病から人々を守ったという伝説があります。この祭りにも天狗が登場。天狗に扮した人たちが愛宕山中の祠をめぐって供物を捧げるなか、参詣者たちは天狗に向かって『バカヤロー!』などと悪態をつきます。

江戸時代から行われているこの祭りのいわれは諸説あり、領主が住民の日頃の不満を悪態の中から聞き取ろうとしたとも、悪態を言い尽くすことで悪を退治する(悪退)ともいわれています。最後を締めるのは参加者全員の『バカヤロー!』の声。また天狗が備えた供物はご利益があるため、備えた直後に参拝者たちが奪い合うという壮絶な祭りです。

悪態祭りの基本情報

住所

茨城県笠間市泉102

電話

0296-72-9222(笠間観光協会)

開催期間

毎年旧暦11月14日

開催時間

13:30〜16:00ごろ

アクセス

北関東自動車道 友部ICから車で約13分

北関東自動車道 笠間西ICから車で約22分

常磐自動車道 岩間ICから車で約13分

JR常磐線 岩間駅から車で約10分

料金

無料

公式サイト

https://www.city.kasama.lg.jp/page/page000154.html

 

平方のどろいんきょ(埼玉県)

泥の中で神輿を転がす祭り

By 京浜にけ - Own work, CC BY-SA 3.0

平方祇園祭のどろいんきょ行事は、神聖なお神輿を泥の中で転がす祭り。泥だらけにすることで悪疫退散などを祈願する夏祭りです。神輿は普通の神輿1基と、白木作りで装飾のない隠居神輿が1基。隠居神輿はあらかじめ水を撒いてどろどろにした庭などで転がされます。周囲からはさらに水をかけるので、隠居神輿も担ぎ手も泥だらけ。そのため「どろいんきょ」と呼ばれています。

場所は埼玉県上尾市の平方上宿地区。7月の海の日の前の日曜日に開催しています。

平方のどろいんきょの基本情報

住所

埼玉県上尾市平方上宿地内

電話

048-775-9496(上尾市生涯学習課)

開催期間

毎年7月・「海の日」の前の日曜

開催時間

13:00〜

アクセス

JR高崎線 上尾駅からバスに乗り、平方バス停から徒歩3分

料金

見学無料

 

水止舞(東京都)

水をバシャバシャかけられながらほら貝を吹く祭り

photo by PIXTA

水止舞は、東京都大田区の厳正寺の祭り。わら筒で巻かれた男2人が地面にころがされ、水を浴びせられながら法螺貝を吹き続けるという、まさに奇祭です。これはこの地域が古くから、干ばつや水害に悩まされたため行われてきた祈りの行事。昔、雨が降り止まず田畑が海のようになったとき、獅子の仮面を被って舞を奉納したところ雨が止んだという言い伝えにも由来しているそうです。

お祭りでは、まずは龍(水神)を喜ばせて雨を降らせ、その後舞台上では龍を鎮めて雨を止める獅子舞を行います。ほら貝の音色に決まったメロディはなくでたらめに吹くのもユニークですよ。

水止舞の基本情報

住所

東京都大田区大森東三丁目7番27号

電話

080-4931-4321(厳正寺水止舞保存協力会)

開催期間

毎年7月第2日曜

開催時間

13:00〜15:00ごろ

アクセス

JR京浜東北線 大森駅からバスに乗り、大森警察バス停から徒歩約5分

料金

見学無料

公式サイト

https://www.mizudome.com/

 

大井神社の帯祭(静岡県)

帯を振って踊る祭り

By Halowand - Own work, CC BY-SA 4.0

島田大祭(しまだたいさい)は、静岡県島田市の大井神社の祭り。帯まつりという名前で知られています。

お神輿の行列、大名行列、鹿島踊りなどが披露される祭りですが、特徴は大名行列の大奴。安産祈願の丸帯を提げた太刀を両脇に差し、蛇の目傘を差しながら踊るように練り歩きます。この奇妙なパレードが始まったのは江戸時代の元禄年間。嫁入りの際に丸帯を持って町中を挨拶回りした風習が変化して、大奴が太刀に帯を下げて披露するようになったそうです。

また帯業者が帯の流行を知るために見学に集まったのでファッションショー的にどんどん豪華になっていったといわれています。祭りは3年に1度、寅・巳・申・亥の年の10月中旬開催です。

島田大祭(大井神社大祭)帯祭の基本情報

住所

静岡県清水市

島田市本通りとその周辺、大井神社

電話

0547-46-2844(島田市観光協会)

開催期間

3年に1度、寅・巳・申・亥年の10月中旬の3日間

次回は2025年に開催

アクセス

JR島田駅北口を出てすぐ

料金

無料

公式サイト

https://www.ooijinjya.org/obimatsuri 

 

越後浦佐毘沙門堂 裸押合大祭(新潟県)

巨大なろうそくを目指して裸で押し合う祭り

photo by PIXTA

裸押合祭は、南魚沼の普光寺で毎年3月第1土曜日に行われる祭り。約1200年の歴史を持ち、平安時代に坂上田村麿が建立した毘沙門堂の御開帳に多くの民衆が集まって、いちはやく参拝しようと押し合いをはじめたのがきっかけと伝えられています。重さ約30kgの大ローソクを使用する事から大ローソク祭りという名前でもおなじみ。地域外の男性も参加できるので全国から多くの人が集まることでも知られています。

上半身裸の男衆が『サンヨー、サンヨ!』と叫びながら押し合い、内陣に上がって毘沙門天に参拝しようとする様子は圧巻です。

越後浦佐毘沙門堂 裸押合大祭の基本情報

住所

新潟県南魚沼市浦佐2495番地/普光寺

電話

025-777-3773(裸押合大祭委員会)

開催期間

3月第1土曜日(前夜祭あり)

開催時間

2025年の開催時間

前夜祭 17:20〜

大祭当日 8:30~22:45ごろ

アクセス

JR上越線 浦佐駅から徒歩5分

関越自動車道 小出ICまたは六日町ICから車で約15分

料金

無料

公式サイト

https://niigata-kankou.or.jp/event/2042

 

豊浜鯛まつり(愛知県)

巨大な鯛の神輿が練り歩き、海に入る祭り

photo by PIXTA

南知多町豊浜地区一帯で開催される鯛まつりは、全長10mから18mもある張りぼての大鯛神輿5体が登場する奇祭。明治初期にネズミのハリボテから始まったものが大正時代に巨大な鯛に変わりました。

若い衆に担がれた巨大な鯛は、一緒に街中を練り歩きます。クライマックスには海に浮かべられ、1時間ほどの海中遊泳も。巨大な鯛が勢揃いする様子はすごい迫力。でも鯛の表情がちょっと間抜けで癒やされますよ。

豊浜鯛まつりの基本情報

住所

愛知県知多郡南知多町大字豊浜地区一帯

電話

0569-62-3100(南知多町観光協会)

開催期間

毎年7月20日前後の土日

アクセス

名古屋鉄道河和線 河和駅からバスに乗り、豊浜バス停で下車

南知多道路 豊丘ICから車で約5分

料金

見学無料

公式サイト

https://www.aichi-now.jp/spots/detail/304/

 

鍋冠祭(滋賀県)

鍋と釜を頭にかぶる祭り

鍋冠祭は、数えで8歳の少女8人が、黒い張り子の鍋と釜を頭にかぶって練り歩く祭り。着物も着込む華やかな行列なのに鍋や釜を頭に乗せているところがユニークです。

これは1200年の歴史があり、平安貴族も行っていたといわれる祭り。『伊勢物語』にも筑摩の祭として歌われています。由来については謎も多い祭り。筑摩神社の祭神が食物の神であったからとも、特産の鍋を罪のあがないとして差し出していたからともいわれています。

鍋冠祭の基本情報

住所

滋賀県坂田郡米原町朝妻筑摩1987

電話

0749-53-5140(米原市まち整備部 シティセールス課)

開催期間

毎年5月3日

開催時間

13:00〜15:00ごろ

アクセス

JR米原駅からタクシーで約10分または徒歩約35分

名神 米原ICから車で約10分

料金

無料

公式サイト

http://www.ex.biwa.ne.jp/~nabekama/

 

西大寺 会陽はだか祭り(岡山県)

1万人の裸の男が2本の宝木を奪い合う祭り

By Mstyslav Chernov/Unframe/http://www.unframe.com/ - Own work, CC BY-SA 3.0

西大寺会陽は、国の重要無形民俗文化財に指定されている有名なはだか祭り。厳冬の深夜に、本堂の窓から投げられる2本の宝木(しんぎ)を、まわしを締めた約1万人の裸の男たちが奪い合う祭りです。宝木を取った人は福男と呼ばれ、福が得られるといわれています。

そのはじまりは室町時代。寺で配っていた御符が大評判となって人々が殺到したため、やむなく頭上に投げたのが由来と伝えられています。そして人々が奪い合いで押し合ったとき、動きやすいように皆が裸になったのが、裸まつりになった理由だそうです。

まわしと座敷用の足袋を身につけた男性なら誰でも参加できるのも特徴。当日飛び入り参加も可能ですが、安全のため事前申し込みをすることが推奨されています。

西大寺 会陽はだか祭りの基本情報

住所

岡山県岡山市東区西大寺中3-8-8

電話

086-942-0101(西大寺会陽奉賛会)

開催期間

2月の第3土曜

開催時間

宝木投下 22:00

アクセス

赤穂線西大寺駅から徒歩15分

岡山駅バスターミナルからバスに乗り、西大寺バスセンターで下車、徒歩10分

料金

見学無料

公式サイト

https://www.saidaiji.jp/eyou/

 

蛸舞式神事(鳥取県)

タコを真似るユニークな舞い

福岡神社で蛸さん、蛸大明神と呼ばれている神事。藁のタコを掲げ持った男をふんどし一丁の氏子たちが担ぎ上げてタコの舞いを演じ、丸い梁に抱きついたタコ役の男を下から大勢で回転させます。

これは祭神速玉男命(はやたまおのみこと)の乗った船が嵐で難破した際、大蛸が救ったという言い伝えが由来の祭り。大蛸に助けられたことに感謝して、その喜びを表現したものです。最後の丸梁での回しは、蛸が航海の無事を喜んで、船のへ先に抱きついている姿を表しているそうです。

蛸舞式神事の基本情報

住所

鳥取県西伯郡伯耆町福岡

電話

0859-62-0712(伯耆町教育委員会 生涯学習室)

開催期間

10月第3日曜日予定

開催時間

13:00~ 祭典

15:00ごろ~ 蛸舞式

アクセス

米子道 溝口ICから車で約20分

料金

見学無料

公式サイト

https://www.houki-town.jp/new2/2/8/11/

 

ケベス祭り(大分県)

火を棒でかき回し、参拝者に火の粉を飛ばす奇祭

photo by PIXTA

ケベス祭りは、奇怪な面をつけたケベスと白装束のトウバが火をめぐって争う祭り。起源や由来は不明ですが、1100年前にはすでに行われていたといわれています。10月14日の夜に、櫛来社・岩倉八幡に奉納されます。

祭りではトウバが守る火の中に、ケベスが棒を突き入れようとします。トウバはこれを防ごうと戦いますが、最後はケベスが突入。棒を火の中に入れ、激しくかき回します。火の粉が参拝客にも容赦なく飛び散ってかなりの迫力。舞い上がる火の粉を浴びると無病息災が叶うといわれています。ただし見物の際には、燃えにくい素材の衣服と帽子を身につけるようにしましょう。

ケベス祭りの基本情報

住所

大分県国東市国見町櫛来3707

電話

0978-72-5168(国東市観光課)

開催期間

毎年10月14日

開催時間

18:30ごろ~21:00ごろ

アクセス

大分空港からタクシーで約50分

料金

見学無料

 

日本三大奇祭に行こう!

日本には奇祭がいっぱい。日本三大奇祭にはとても多くの候補があります。ユニークな祭りが地域に残っているのはとても幸せなことです。一方で日本三大奇祭の有力な候補にも数えられていた黒石寺の蘇民祭が高齢化と担い手不足で開催されなくなるなど、多くの祭りが存亡の危機を迎えています。

日本の祭りを応援するためにも、ぜひ現地に出かけて見学してください!

 

cover photo by PIXTA

 

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