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和歌山の方言の特徴は?「にんにこ」や「じてこ」などかわいい言葉を紹介!

この記事では、和歌山の方言の特徴や有名な言葉をご紹介!ザダラ変換や大阪弁との違いについても解説します。「にんにこ」や「じてこ」などかわいい方言も紹介するので、フレーズを覚えて、和歌山旅行の際に使ってみては?

ライター
額田善之
全国制覇を目指して、旅をするのが趣味です(現在、41都府県を制覇)。旅行先で土地の名物やスイーツを食べて、「旨いよ!美味いよ!」を連発しています。全国の色々なところで住んでいましたが、現在は地元の岡山に在住中です。有益な情報をお伝えできるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。
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この記事では、和歌山の方言の特徴や有名な言葉をご紹介!ザダラ変換や大阪弁との違いについても解説します。「にんにこ」や「じてこ」などかわいい方言も紹介するので、フレーズを覚えて、和歌山旅行の際に使ってみては?

Contents

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和歌山の方言の特徴は?

和歌山県
photo by PIXTA

和歌山の方言では「敬語を使わなくてもいい」という風潮があり、これが和歌山の方言の大きな特徴といえます。和歌山といえば、江戸時代は紀州と呼ばれ、徳川御三家の1つとして栄えました。長く平和であり、古くから「みんな平等」という精神があるため、和歌山の方言には敬語表現が少ないのが特徴です。特に、田辺や新宮のあたりでは、あまり敬語は使われないそう。

逆に、敬語を使うと、「よそよそしい」「失礼に当たる」と思われることもあり、おおらかさを感じられるでしょう。司馬遼太郎の「この国のかたち」でも、そのように記されており、誰もが同じ土俵で意見できるという風潮は和歌山の懐の深さをよく表しています。

また、和歌山弁(紀州弁)は、関西特有の親しみやすく「誰でもウェルカム」というやさしい方言が多いイメージです。筆者も、和歌山ツーリングの際、お土産を買ったら「おおきによ~!」と言われて、とても嬉しかった記憶があります。「おおきに」に「よ~」までついてくるなんて、とっても「温かくてやさしい」ですよね。

和歌山の方言ならではのザダラ変換

和歌山の方言には、和歌山ならではのザダラ変換と呼ばれるものがあります。和歌山弁は「ザ行」と「ダ行」、「ラ行」が混同して発音されやすいのが特徴です。これらを総称して「ザダラ変換」と呼びます。

日本では、「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」が混同して発音が区別されませんが、和歌山ではさらに、ザ行とダ行およびラ行が混同するカオスな方言になっているのです。

混同される理由は、発音が似ているから。特に、「ダ行」と「ラ行」は似ていなさそうですが、実は発音する際の舌の動きで発音が変わるため、似ているといえるのです。

ただし、全ての言葉が混同されザダラ変換されるわけではありません。また、最近は若年層ではあまり使われなくなり、中高年層に主に使われています。

ザダラ変換が使われる例は以下の通りです。

  • 「ぞうきん」→「どうきん」
  • 「れいぞうこ」→「れいどうこ」
  • 「うどん」→「うろん」
  • 「だついじょ」→「ざついじょ」
  • 「めだか」→「めらか」
  • 「からだ」→「かだら」(「ら」が「だ」になり、「だ」が「ら」になる)

和歌山の方言には地域差がある!

和歌山弁は大きく分けて、紀北方言、紀中方言、紀南方言の3つに分類されます。さらにこれらも小さな区分に分けられることがあります。

紀北とは、和歌山市・海南市・紀の川市・岩出市・橋本市などの大阪に近い地域です。大阪弁に近い方言も多いのですが、大きく異なる言葉もあります。

紀中とは、有田市・湯浅町・御坊市・由良町・印南町・みなべ町などの和歌山の中央部分にある地域を指します。みかん農家など農家が多く、大きな観光地ではないため、特有のなまりや方言が残っているのが特徴。

紀南とは、和歌山南部の地域である、田辺市・新宮市・白浜町・串本町・勝浦町などを指します。かわいらしい方言も多いのが特徴的。紀南は山間部が多く、三重県にも近いため、方言やなまりが細かく異なっています。

和歌山弁と大阪弁の違いは?

和歌山弁には、前述したように関西弁に似た方言もかなりあります。和歌山弁と大阪弁の大きな違いは、語尾が微妙に異なることです。数文字付いたり、短縮されたりします。また、ザダラ変換されてかなり異なることもあるので、表で違いを確認してみましょう。

言葉の意味

和歌山弁

大阪弁

和歌山弁の特徴

食べよう

食おら

食お

「ら」がつく

食べるでしょ?

食べるろ?

食べるやろ?

短くなる

しない(やらない)

せん・しやん

せーへん

短くなる

行けない

行けん

行けへん・行かれへん

短くなる

できない

できん

できへん・できひん

短くなる

ただし、元々の地域性の違いからニュアンスが異なる場合があり、注意が必要です。気をつけないと全く違う意味になることがあります。

例えば、大阪で「できんで!」と言うと、「できる」と肯定的な意味にとられる場合が多いです。大阪弁や大阪人の特徴として、できることでも面白く会話するために「できん」と言う習慣があるからです。

他県や近隣県(特に和歌山県)の人が、真面目にできないことを「できん」と言っても、「ほんまはできるんやろ?」とポジティブに脳内変換されます。同じく、「行けんで!」も大阪弁では「行くけどな」という意味になります。

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旅行先で使いたい!和歌山のよく使われる語尾の方言

By Vanquish0 - Own work, CC BY-SA 4.0

和歌山でよく使われる方言をまとめて紹介します。他の地方でも似たような方言もありますが、実際に和歌山でも使われているので、気にせず使ってみましょう。

旅先での買い物や観光の際、その地域の方言を使えば、親密度もグッとアップし、会話を楽しめます。もしかすると方言談義にも発展するかも?

まずは、以下の解説を読んで、練習してみましょう。基本的なものが多く、誰でも簡単に覚えられるので安心してくださいね。

~ら

語尾に「~ら」とつけるのが、和歌山弁の特徴です。人を誘うときによく使います。「〜しよら」だと「〜しようよ」、「〜すら」だと「〜するわ」となります。しかし、「~ら」とつけた場合に「〜なんて」という強調の意味になる場合も。

なお、「~ら」という方言は静岡でも一般的なのですが、意味は違っていて「~だよね?」「~だろう」「〜だ」となります。同じ表現でも地方で異なるだけでなく、和歌山でも付け方によって違う意味になるのは面白いですよね。

<会話例>
・「行くら(行こら)」=いこうよ(「次は」「これから」のような未来形のとき)
・「仕事しよら」=仕事しようよ
・「電話すら」=電話するわ
・「休むら」=休むなんて(「休むとは聞いてないけどなぁ」のような場合)

~ちゃる

和歌山弁では語尾に「~ちゃる」が付くと、「〜している」「〜してあげる」という意味になります。かわいい言い方ですよね。和歌山の方言がかわいいといわれるのは、このような表現があるからでしょう。

<会話例>
・「行っちゃる」=行ってあげる
・「食べさせちゃる」=食べさせてあげる
・「てとちゃーる」=手伝ってあげる

~け

和歌山の方言で、語尾に「~け」や「〜けー」と付くと、疑問形になります。これは、大阪弁でも南部の泉州弁と同じです。とても簡単なので、少し仲良くなった人には使えそうですね。とりあえず、「本当け?」なら、初対面でも使えます!覚えておきましょう。

<会話例>
・「本当け?」=本当なのか?
・「生きちゃあったけ?」=元気にしてたの?
・「写真ないんけ?」=写真ないの?

よ~

和歌山では、「〇〇よ〜、△△よ〜、・・・よ~」と会話の中でたくさん使われます。これが和歌山弁ののんびりしたところ。意味はあまりなく、言葉と言葉を単語で終わらせず、気持ちを込めて語尾に繋げているといった感じです。

「親しみを込める」「お願いする」場合に使われますが、敬語ではなく相手に配慮した丁寧語のように使います。ただ、「持ってこいよ~」のように命令形に聞こえ誤解されやすい場合もあるので、地元民にしか使えないかも。似たような方言に「のし」があります。

<会話例>
・「俺よー、こないだよー、ここでよー財布拾ってん」=俺、この前、ここで、財布ひろったよ
・「すまんよ~」=ごめんね
・「あのよ~」=あのね
・「この前の話よ~」=この前の話なんだけどね
・「持ってこいよ〜」=持ってきてもらえます?

~のし

「〜のし」という言葉は和歌山県の勝浦や三重県でよく使われます。「〜のし」は「〜ねえ」「〜ですよね」という意味で、和歌山では特に年配の女性が使うそうです。和歌山では珍しい、丁寧語として使われる言葉のひとつ。

<会話例>
・「石を置いてのし」=石を置いてですね
・「ええ天気やのし」=いい天気ですね
・「洗濯をのし、夏になったらほしたのし」=洗濯をしてですね、夏になったら干したんです

~しかええ

「~しかええ」は、和歌山弁独特の方言です。「~の方がいい」「~した方がいい」「どっちがいい?」という意味になります。ニュアンスで言葉の意味は分かるけれど、和歌山県民以外には「?」になりそうな表現ですね。

<会話例>
・「どっちしかええ?」=どっちがいい?(あのお店とこのお店ならどっちがいいの?)
・「ビールより日本酒しかいい」=ビールよりも日本酒がいい

和歌山のかわいい・おもしろい方言

photo by PIXTA

上記のとおり、和歌山の方言には、特徴的な表現があったり、他県と似た表現または同じ表現があったりと、興味深いものがあります。日本文化の伝播とのかかわりがあるのでしょう。

ここでは、和歌山のかわいい方言やおもしろい方言を紹介します。びっくりするような方言もあるので、ぜひ参考にしてくださいね。少し離れた岡山や愛媛とも共通するような表現もあり、方言の奥深さを感じます。

にんにこ

「にんにこ」は、和歌山弁の中でも超難解な言葉です。和歌山の方言で「にんにこ」といえば、「おにぎり」という意味です。和歌山だけで使われているという事実が納得できる、かわいい言葉です。

「母親や祖母が子どもに優しくおにぎりを握ってあげる」という情景にぴったりですね!

<会話例>
・「今日のランチは、梅干しのにんにこ」=今日のランチは梅干しおにぎり

まっちゃろ

「まっちゃろ」は和歌山弁で「こんにちは」という意味です。決して「抹茶ロールケーキ」の略語ではありません。和歌山独特の表現ですが、語源は不明です。まさか、「まっちゃろ」が「こんにちは」なんて、県外の人は誰も思わないでしょう。

<会話例>
・「まっちゃろー!」=こんにちはー
・「まっちゃろ、またお会いできましたね」=こんにちは、またお会いできましたね

かえらし

和歌山で「かえらし」と言われたら、女性は喜びます。「かえらし」は和歌山の方言で、「かわいい」「かわいらしい」という意味があるからです。和歌山で女性を口説く際には、まず「かえらしな~」と伝えるそうです。かわいい表現ですね。

なお、同じ意味の和歌山弁で「かいらし」という言葉もありますが、「かえらし」の方がより和歌山の方言として認知されているそうです。

<会話例>
・「赤ちゃん、かえらしよ~」=赤ちゃんかわいいなぁ

さかっちょ

photo by PIXTA

和歌山弁で「さかっちょ」といえば、「逆さま」を意味します。逆さまの「さか」は分かるのですが、「ちょ」がよく分かりません。かわいい表現をした和歌山特有の方言です。

<会話例>
・「さかっちょなことばっかりいうんや」=反対のことばかり言う
・「ブロックさかっちょして」=ブロック逆さまにして

にえる

和歌山の方言で「にえる」というと、打ち身で内出血して「青あざができる」ことを指します。決して、煮物ができたわけではありません。

なお、和歌山から近い愛知や岐阜だけでなく、愛媛や高知でも「青あざ」のことを「青にえ」と呼びます。

<会話例>
・「コケて足にえた」=コケて足に青あざができた

いぬ

和歌山弁で「いぬ」とは「帰る」という意味。犬ではありません。「いぬる」だと、広島県・岡山県・三重県・兵庫県・高知県・大分県などでも同じ意味で使われます。意外に関西以西ではよく使われている言葉です。

「いのら」だと「一緒に帰ろう」の意味に、攻撃的に言うと、「いんでまえ」(帰れ!の意)となります。

<会話例>
・「いんでくら」=帰ります(人に帰ることを伝える場合に使う言葉で、「帰ってまた来る」のではなく、「帰る」だけの意味)

もじける

photo by PIXTA

和歌山弁で「もじける」というと、「壊れる」という意味です。語源は定かではありませんが、びっくりする方言ですね。一説には、「捩󠄁る(もじる)」つまり「ねじる」「ひねる」をやり過ぎると壊れることから、「もじける」になったともいわれています。

なお、新潟県では「もじける」は「人見知りをする」という意味ですが、こちらは「モジモジしている」様子が感じられるため、「物怖じ(ものおじ)」が語源なのでしょう。

<会話例>
・「おもちゃがもじけた」=おもちゃがこわれた

ちゃっちゃ

和歌山では、「急いで」「急に」という意味で「ちゃっちゃ」という方言が使われます。名古屋弁では「ちゃちゃっと」や「ちゃちゃちゃっと」で「すぐに」「急いで」という意味で、兵庫県では「てきぱきと」という意味で使われるそうですが、かなり全国的に使われている言葉かもしれません。

<会話例>
・「ちゃっちゃと片付けてね」=急いで片付けてね
・「今日はちゃっちゃと雨降っとる」=今日は急に雨がふってきて、まだ降っている

かいだるい

和歌山弁で「かいだるい」といえば、「だるい」「疲れる」「ばからしい」「かったるい」などを意味します。「とにかく面倒」という意味です。

大阪南西部の泉州弁では、相手の言葉や行動がはっきりしない時に「感嘆符」や「枕詞(まくらことば)」のように使うので、少し意味が違いますね。

<会話例>
・「腕が、かいだるいなあ」=腕がだるいなぁ
・「かだら、かいだるいんやしょ」=体がとてもだるいんです

じてこ

和歌山の方言で「じてこ」といえば、そう「自転車」のことです。和歌山ならではの短縮形が使われている呼び方で、ちょっとかわいい表現ともいえますね。自転車にだけ使い、原動機付自転車を「原じてこ」「原付じてこ」とは呼びません。

<会話例>
・「じてこ、もじけた!」=自転車が壊れた!
・「コケて、じてこもじけて、足にえた」=コケて自転車が壊れて、足に青あざができた
・「ちょっとじてこ貸いてよ」=ちょっと自転車かしてよ

ぬくい

photo by  額田善之

「ぬくい」は和歌山の方言としても使われますが、実は結構日本中で使われています。「ぬくい」の意味は、「温かい・暖かい」です。実際に、岡山でも香川でも愛媛でも、使っていました。東日本よりも西日本で日常的に使うようです。

ただし、「〜ぬくい」となると、「〜しにくい」「〜難い」という意味で使われます。

<会話例>
・「今日わはぬくい」=今日は暖かい(和歌山弁では「今日」を「今日わ」と言う)
・「これは歩きぬくいやいしょ!」=これは歩きにくいでしょ!
・「夜景は撮影しぬくいのし」=夜景は撮影しにくいです

ふわわり

和歌山の方言で「ふわわり」といえば、「恰好が悪い」「みっともない」「世間体が悪い」と言う意味です。岡山弁だと「ふうがわりい」といいますが、意味は同じです。香川県や広島県でも意味は同じで「ふうがわるい」になります。

<会話例>
・「ふわわりわいしょ」=恰好が悪いでしょ
・「わいらけ雪駄れふわわりわ」=私だけ雪駄で格好が悪いよ

和歌山の方言を旅行先で使ってみよう!

和歌山の方言は、簡単に使えそうなものがいくつもあります。特に、挨拶なら絶対に使えるので、お店に入ったら、まずは「まっちゃろ!」と言ってみてください。

ツーリングでバイクが故障したら「バイクもじけたんやけど」、梅おにぎりが欲しかったら「梅にんにこある?」、かわいい赤ちゃんがいたら「かえらしいなぁ」と勇気を出して話しかけましょう。

旅先で、方言を使って、思いがけない会話を楽しんでみてはいかがでしょうか?

cover photo by 額田善之

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