矢掛観光で外せないおすすめスポット13選！モデルコースも紹介

矢掛ってどんなところ？

矢掛町は、江戸時代に旧山陽道（西国街道）の宿場町として栄えた歴史を持つ町です。大阪から数えて18番目の宿場として多くの大名や旅人が往来し、大いに賑わっていました。

矢掛観光の大きな魅力は、その保存状態の良い街並みにあります。特に、藩主や公家が宿泊した「本陣」と、補佐する「脇本陣」が両方とも当時の姿で現存しているのは、全国でもここ矢掛宿だけです。

貴重な景観は2020年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定され、町全体がまるで歴史博物館のような趣を漂わせています。白壁の建物や昔ながらの商家が軒を連ねる通りを歩けば、江戸時代の旅人気分を味わえること間違いありません。

矢掛観光で絶対行きたい！定番のおすすめスポット10選

矢掛観光に来たら絶対に外せない、定番の人気観光スポットを10カ所紹介します！歴史的な名所から、家族で楽しめるレジャースポットまで、矢掛の魅力を存分に味わえるでしょう。

矢掛宿の街並み

江戸時代へタイムスリップ！どこを切り取っても絵になる風景

矢掛観光のハイライトといえば、旧山陽道沿いに約800メートルにわたって続く「矢掛宿の街並み」です。白壁や格子窓を備えた伝統的な商家が整然と軒を連ね、歩くだけで江戸時代の旅人気分を味わうことができます。

この街並みの特徴の一つが「うなぎの寝床」と呼ばれる建物の造りです。間口が狭く奥行きが長い構造は、江戸時代に間口の広さで税金が決められていたことの名残と伝えられています。

また、毎年11月の第2日曜日には「矢掛の宿場まつり」が開催され、往時の大名行列が再現されることで街全体が大いに賑わいます。

旧矢掛本陣石井家住宅

篤姫も泊まった！大名気分を味わえる格式高いお屋敷

矢掛観光の中心的存在であり、国の重要文化財にも指定されているのが「旧矢掛本陣石井家住宅」です。本陣とは、参勤交代で江戸と国元を往復する大名や公家、幕府の役人など、格式ある人々が宿泊した宿場町で最も重要な施設です。

旧矢掛本陣の屋敷地は間口約36メートル、奥行き約56メートルもの規模を誇り、その敷地内には御座敷や御成門をはじめとした建物群が今も残っています。建物の多くは1832年（天保3年）に建てられた江戸時代後期のもので、木の香りや静けさに包まれた空間に足を踏み入れると、当時の武士や大名の気配が伝わってくるでしょう。

旧矢掛脇本陣髙草家住宅

白壁となまこ壁が美しい！豪商の粋が詰まった建築美

本陣から東へ約400メートル、こちらも国の重要文化財に指定されているのが「旧矢掛脇本陣髙草家住宅」です。脇本陣は本陣に宿泊する客が多い場合に備えた予備の宿泊施設で、大名の家臣などが利用していました。

髙草家は金融業で財を成した豪商で、豊かな財力を示すかのような堅固で美しい建物が見どころです。特に、白漆喰の壁に瓦を張り付けた「なまこ壁」の蔵は迫力があり、防火・防水機能を持つと同時に、当時の富の象徴ともされました。

敷地内には主屋をはじめ、蔵座敷や内倉、大倉など9棟の建物が残されており、備中南部の伝統的な建築様式を今に伝えています。

やかげ町家交流館

旅のはじまりはここから！情報収集とお土産探しに

矢掛観光で最初に立ち寄りたいスポットが「やかげ町家交流館」です。築80年を超える昭和初期の古民家を改修した趣のある建物で、太い梁や柱が当時の風情を伝え、訪れる人をどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。

館内では観光パンフレットを手に入れたり、スタッフにおすすめの見どころを聞いたりできるほか、矢掛の特産品が並ぶお土産コーナーも充実しています。併設の「やかげ茶屋」では、地元食材を使ったランチやスイーツを味わうことができ、散策の合間にひと休みしながら旅のプランを練るのも楽しいひとときです。

さらに、多目的ホール「谷山サロン」ではコンサートや講演会などが開催され、地域の文化交流の拠点としても活用されています。矢掛の「今」と「昔」が交差するこの場所で旅の情報を集め、街歩きのスタート地点にしてみてください。

道の駅 山陽道やかげ宿

まるで美術館！新しいスタイルの旅の玄関口

2021年3月にオープンした「道の駅 山陽道やかげ宿」は、矢掛町の新しいランドマークとして注目を集めています。一般的な道の駅のように物産販売所やレストランを併設せず、あえて飲食や物販の機能を持たない「町の総合案内所」というユニークなコンセプトで設計されており、訪れる人を街へと誘う拠点となっています。

建物のデザインを手がけたのは、豪華寝台列車「ななつ星in九州」などで知られる工業デザイナーの水戸岡鋭治氏。黒を基調としたモダンで洗練された建物はまるで美術館のようで、館内には木の温もりが感じられる休憩スペースが広がります。

やかげ郷土美術館

矢掛の芸術と歴史に触れる、やぐらが目印の美術館

宿場町の中心部に建つ「やかげ郷土美術館」は、矢掛の文化と芸術に触れられる定番のスポットです。町木である赤松の太い梁を活かした伝統工法で建てられており、館内は木のぬくもりに包まれた心地よい雰囲気が漂います。

展示室には、矢掛町出身の書家・田中塊堂や洋画家・佐藤一章といった郷土ゆかりの芸術家の作品が常設展示されており、静かな空間のなかでゆったりとアート鑑賞を楽しむことができます。

美術館のシンボルともいえるのが、高さ16メートルの「水見やぐら」です。最上階に上がると、瓦屋根が連なる矢掛の街並みを360度一望でき、景観は一枚の絵画のように感じるでしょう。

吉備真備公園

郷土の偉人に思いを馳せる、緑豊かな歴史公園

矢掛町が誇る偉人、吉備真備（きびのまきび）公の遺徳を偲んで造られたのが「吉備真備公園」です。奈良時代に学者や政治家として活躍した真備公は、2度にわたり遣唐使として唐に渡り、多くの知識や文化を日本にもたらしました。

公園の広場正面には、矢掛の町を見守るように立つ巨大な真備公の像があり、堂々たる姿に圧倒されます。また、真備公が中国から日本へ囲碁を最初に伝えたとされることから、「囲碁発祥の地」を示す記念碑も園内に建てられています。

緑豊かな園内は、歴史散策の途中に一息つくのにも最適な場所で、平成19年には「日本の歴史公園100選」にも選定されました。

水車の里フルーツトピア

旬の味覚を満喫！家族で楽しめる体験型農園

自然の中でアクティブに過ごしたい方には「水車の里フルーツトピア」がおすすめです。ここでは、いちごやぶどう、梨など季節ごとに旬のフルーツ狩りを楽しむことができ、土からこだわって育てられた果物はどれも甘くてジューシー！

自分の手で収穫した採れたての味わいは格別です。フルーツ狩りのほかにも、手ぶらで楽しめるバーベキューや、みんなでワイワイ体験できるピザ作りなど、充実したアクティビティが揃っています。

園内のカフェでは、農園で採れた新鮮なフルーツをたっぷり使ったパフェやスイーツが大人気。梨畑を見渡す開放的な空間で味わうスイーツは、旅の疲れを癒やしてくれる特別なひとときです。

大通寺

21年の歳月をかけた名園「石寿園」に心癒される

743年に開基されたと伝わる曹洞宗の古刹「大通寺」。静かな里山に佇むこの寺の大きな見どころは、岡山県の名勝にも指定されている池泉観賞式庭園「石寿園（せきじゅえん）」です。

この庭園は江戸時代後期、矢掛の庭師が実に21年もの歳月をかけて築いたとされ、壮大で繊細な美が息づいています。高峰山を借景に取り入れた庭には、池や滝、さまざまな形の石が絶妙な配置で並び、四季折々に異なる趣を見せてくれる奥深い空間が広がります。

日常の喧騒を離れ、ゆったりと穏やかなひとときを過ごしたい方におすすめの癒やしのスポットです。

圀勝寺

真紅の絨毯が広がる！樹齢350年の大椿は必見

吉備真備公ゆかりの真言宗の古刹「圀勝寺（こくしょうじ）」。静かな境内がもっとも華やぐのは春で、主役となるのが樹齢350年を超えるといわれる町指定天然記念物の大きな椿です。

4月上旬から中旬にかけて見頃を迎え、深い緑の葉を背景に燃えるような真紅の八重の花を咲かせます。最大の魅力は花が散った後の姿で、地面いっぱいに落ちた花びらが赤い絨毯を敷き詰めたかのような幻想的な景色を生み出します。

春の矢掛観光において、絶対に外せないフォトジェニックな名所です。

矢掛観光をさらに楽しむ！穴場のおすすめスポット3選

定番スポットを巡った後は、ディープな矢掛の魅力を探しに行きましょう。ここでは、旅の体験をより豊かにしてくれる、おすすめの穴場スポットを3つ紹介します！

大正ロマン館

レトロな着物で街歩き！思い出に残る変身体験

歴史情緒あふれる街並みを歩くなら、雰囲気にあった衣装をまとうのもよいでしょう。「大正ロマン館」では、レトロでかわいらしい着物や袴のレンタル・着付け体験が用意されています。

カラフルな着物に袴、さらに編み上げブーツを合わせれば、気分はまるで大正時代の女学生。専門スタッフが丁寧に着付けをしてくれるので、着物に不慣れな方でも安心して挑戦できます。

気に入った一着を選んだら、そのまま矢掛の街へ出かけてみましょう。歴史ある建築物を背景に写真を撮れば、SNS映え間違いなしの素敵な一枚が残せます。

石挽カカオ issai

石臼が生み出す、香り高い本格チョコレート

歴史散策の合間に立ち寄りたい「石挽カカオ issai」は、カカオ豆からチョコレートになるまでのすべての工程を店内工房で行う、Bean to Barスタイルのチョコレート専門店です。

この店の最大の特徴は、矢掛産の御影石で作られた石臼を使ってカカオ豆を挽いていること。石臼でじっくりと挽くことで、カカオ本来の豊かな香りと風味が最大限に引き出され、店内には甘く香ばしい香りが広がります。

空間にいるだけでも、心がふわっと癒やされるような気分になります。お土産には、産地ごとの味の違いを堪能できるタブレットチョコレートが人気です。

宇内ホタル公園

初夏の夜を彩る、幻想的な光の舞

初夏の矢掛観光で、ぜひ訪れてほしい穴場が「宇内ホタル公園」です。清流・星田川が流れるこの地域は、古くからホタルの名所として親しまれてきました。

見頃は5月下旬から6月上旬ごろで、日が暮れると無数のゲンジボタルが淡い光を放ちながら飛び交い、辺り一帯は幻想的な雰囲気に包まれます。星空が地上に舞い降りたかのようなロマンチックな光景は、忘れられない思い出になるでしょう。

矢掛を満喫！日帰り観光モデルコース

歴史的な見どころから最新グルメまで、矢掛の魅力を1日で満喫できるおすすめのモデルコースを紹介します！ぜひ参考に、自分だけの矢掛旅行を計画してみてください。

歴史と新しい魅力が交差する町・矢掛へ出かけよう！

江戸時代の宿場町の風情を今に伝える岡山県矢掛町。国の重要文化財に指定されている本陣・脇本陣をはじめとする歴史的な街並みは、一歩足を踏み入れるだけで非日常の世界へと誘ってくれます。

歴史的な見どころだけでなく、古民家を活かしたおしゃれなカフェやショップ、季節ごとに移ろう自然の魅力など、訪れるたびに新しい発見があるのも矢掛観光ならではの楽しみです。

次の休日には、少し足をのばして心安らぐ歴史の町・矢掛を訪れてみてください。

※本記事は情報整理、ライティング補助、誤字チェックなどでAIを活用しています。構成と最終的な確認はNEWT編集部が行っています

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